駐在員に任命されたら、あるいは駐在員のポジションに応募しようと考えている方は、何から手をつければいいか検討がつかず、途方に暮れてしまいますね。

英語学習が学生時代で止まっている人や、自分が英語を話せるかよく分からない人も多いはず。

駐在員に求められる英語力は状況によって異なるものの、スキルが高いほど有利にはなります。本記事では、駐在員にどのくらい英語力が求められるか、その英語力はどのように身につけられるかについて解説します。

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駐在員にはどのくらい英語力が求められる?

駐在員とは、一時的な海外転勤で、日本企業から海外の現地法人や支社に送り込まれる従業員を指します。

そして、その海外駐在員が企業によっては狭き門とも言われる理由は、現地で業務をしっかり遂行するために必要なスキルの1つである英語力にあります。

駐在員に必要な英語スコア要件

国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC)の調査によれば、海外部門の社員に期待するTOEIC L&Rスコアは570〜810点、またSpeakingとWritingでは、それぞれ120~160点と高い水準を求められていることが分かっています。

しかし、点数だけでは求められる英語力に幅があり、具体的にどこまでの点数をクリアできれば良いのかわからない方もいらっしゃるでしょう。

一言で「駐在員」と言っても、実際に求められるスコアは、派遣先の国や赴任先企業によって異なります。

求められる英語力の見定め方

駐在員に求められる英語力を把握するには、主に以下3つの指標を参考にします。

  1. 駐在国の英語レベル
  2. 業務内容や職種でどのくらいの英語が必要か
  3. 取引先が日系企業か現地企業か

1. 駐在国の英語レベル

毎年EF Education Firstが100カ国を対象に行っている「EF EPI英語能力指数2019年版」によれば、ランキングトップは、非英語圏のオランダ、スウェーデン、ノルウェーの3カ国となっています。アジアでは、フィリピンが20位以内に入っていました。

参照:EF EPI英語能力指数2019年版

あくまでも企業の一員として責任あるポジションで赴くわけですから、英語圏と非英語圏では、求められる英語力にほとんど差がないのも事実です。
しかし、非英語圏であっても英語スコアの高い国へ派遣される場合は、ビジネスやプライベートにおいても高いレベルの英語でやり取りがされる可能性が高くなります。したがって、派遣前にも自身の英語力は極力高めておいた方が良いでしょう。

2. 業務内容や職種でどれくらいの英語が必要か

業務内容や職種によっても、求められる英語のスキルが異なります。

例えば、現地で営業をする場合、顧客との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力に加えて、それを補う英語力が必要です。英語力がないと、商品の説明はもちろん、商談を成立させるための雰囲気作りや相手のニーズを汲みとるのが難しくなります。

また、製造業の研究開発部門の技術者は、英語を社内でのコミュニケーションツールとして使うほか、その分野で扱う専門用語、設計/開発の技術者同士のやりとりで用いる技術用語も全て英語に切り替えなくてはなりません。

このように、基本的な英語力に加えて、業務や職種によって異なる「英語”で”できなければならないこと」も英語力の一部として求められます。

3. 取引先が日系企業か現地企業か

日系企業には日本人が在籍している場合が多く、コミュニケーションが日本語だけでOKなケースも多いです。このように取引先が日系企業の場合、ビジネス英語はほとんど必要なく、私生活でコミュニケーションをとるための日常会話の方が重要になります。

反対に、取引先企業が外資にあたる場合は、メールのやり取り、契約書、社内会議の共通言語が英語である可能性が高くなります。

ただ、取引先が日系企業であっても、現地スタッフを採用していてやりとりはすべて英語というケースもあるため、入社前、転職前に、在籍中の社員などに現場の様子をヒアリングしておくとよいでしょう。

英語力には関係ない?TOEICを受けるメリット

英語力を示す指標の一つに、TOEICのスコアがあります。

残念ですが、もしTOEICで高得点が取れたとしても、それ自体が英語を話せることに直結するわけではありません。なぜなら990点満点で算出される一般的なTOEIC(L&R)では、リスニング(聞き)とリーディング(読み)の英語技能しか測定されず、自身のアプトプットにおける英語力は判断できないからです。

※英語で「話す」「書く」能力を測定するには、TOEIC Speaking & Writing Testsを別途受ける必要があります。

では、なぜTOEICを受けるのかというと、次のようなメリットがあるからです。

  • グローバル人材とみなされる
  • 就職や転職で有利になるケースもある

企業によっては、採用や赴任の条件として、TOEICの点数を一定の合格基準にしているケースがあります。

国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC)の調査によれば、海外出張者、海外赴任者の選抜においてTOEICのスコアを参考にしているかという質問に対し、それぞれ「参考としている」「要件としている」という回答が40%以上まで達しています。

TOEICスコアは英語力(特にスピーキング力)の証明にはならないものの、海外赴任した際のコミュニケーション力や英語での連絡のやりとりなど、最低限のビジネススキルの持ち合わせていることは伝えることができるでしょう。

英語力を測る指標としてIELTSというテストがあります。一般的なTOEIC L&Rがリスニングとリーディングのみのマークシート方式のテストであるのに対し、IELTSではライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの4つの能力が試されます。

TOEIC L&Rに加えてIELTSを駐在の基準として設定している企業も多いため、TOEICに加えて対策をしておくと良いでしょう。

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IELTSの対策については、別記事「IELTSのスピーキング対策|英語力向上の原理と具体的なトレーニング方法」でも詳しく紹介しています。こちらも併せてご覧ください。

駐在先で仕事に困らないためにチェックしたい英語習得のポイント

30代 海外転職

ここからは、駐在員が赴任前に身につけておきたい英語勉強法をお伝えします。

駐在員が英語力を身につけるなら、次のポイントを意識し学習しましょう。

  1. リスニングを優先的に勉強する
  2. トライ&エラーで英語を話しまくる
  3. 業界用語とビジネス用語を暗記する

1.リスニングを優先的に勉強する

駐在してすぐ、実践レベルで活かせる英語力をつけたければ、まず重点的にリスニングを伸ばしましょう。

どんなに単語を覚えて話す練習をしたところで、相手の言っていることが理解できなければ、的確なコミュニケーションも取りづらくなってしまうからです。

特に日本では、英語の授業で文法や単語、読解を中心に行ってきたこともあり、必要性に応じて自分で機会を作らない限りリスニングの練習が不足しているはずです。

リスニング力をアップさせるのに有効な方法が、聞いた英語を紙に書き起こす「ディクテーション」です。自分が聞き取れた音、聞き取れなかった音が可視化されるため、学習ポイントが見えやすいです。

自分が関心のある動画や映画を選ぶのも良いですが、自分が理解の及ぶやさしめのレベルを選ぶことをおすすめします。

▼関連記事
リスニングの勉強法については「社会人でも確実に上達するリスニング勉強法をご紹介!【初心者から上級者まで】でも詳しくご紹介しています。ぜひこちらも合わせてご覧ください。

2. トライ&エラーで英語を話しまくる

英語力をアップさせるには、失敗を恐れずにとにかく英語を話すこと。

出発前であれば、自宅や職場の空き時間に取り組めるオンライン英会話がおすすめです。

また現地でも、コミュニティーセンターや図書館で開催されるESLプログラム、Meetupなどをフル活用し、英語を話す機会を出来る限り増やしましょう。

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3.業界用語・ビジネス用語を暗記する

まずは、ビジネス全般でよく使うフレーズや自分の属する業界用語、業務上必要とされる専門用語から重点的に覚えていきましょう。

例えば、会議やプレゼンテーションでよく使うフレーズには以下のようなものがあります。

  • My name is ○○ and I am responsible for △△.
  • By the end of this presentation you will know ○○.
  • Let’s get down to business.
  • I’ll start with talking about ○○. Then, △△. Finally ××.

ビジネス英語にはある程度の「型」があり、一度覚えてしまえばいろいろなシーンで応用が効きます。

▼関連記事
プレゼンテーションで役立つフレーズについては「英語でプレゼンを成功させるコツ|構成・頻出フレーズ・話し方など徹底解説でも、詳しくご紹介しています。ぜひこちらも合わせてご覧ください。

また英語を使って仕事をするには、英会話に必要な基本単語やフレーズに加えて、業界用語を知っていなければ職場で会話が成立しません。これは日本語でも同じことですね。

業界用語とは、金融業界であれば取引や金融商品に関する用語、メーカーの研究開発であれば設計や素材に関する用語、建築業界であれば建築や設計に関する用語、管理職であればマネジメント用語などです。

  • デスクやPCの周りに覚えたい単語のメモを置いておく
  • 新しく覚えた単語はビジネスメールや次回のミーティングなどで積極的に使う
  • 常にこの用語は英語ではなんと言うかを意識し、都度調べる

このように、ただ英語学習を行うのではなく、しっかり仕事と結び付けて駐在先で使いこなせる英語を身に付けていきましょう。

駐在員に必須の英語勉強法

30代 海外転職

独学かつ無料でできる勉強法もありますが、赴任までの限られた時間で効率よくビジネス英語を勉強するなら、プロの力を借りるのがおすすめです。

以下では、海外赴任の前と後どちらでも続けられる英語学習法を紹介します。

オンライン英会話で勉強する

赴任までの限られた時間で、英会話を習得するのであれば、プロの力を借りましょう。オンライン英会話であれば、赴任してからでも、継続して英会話の学習をすることができます。

おすすめのオンライン英会話を以下の表にまとめてみました。

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月額料金 12,000円~ 52,000円~ 11,000円~ 8,100円~ 14,250円~
1回あたりのレッスン時間 25分(+ライティング) 50分〜 25分~ 20分~ 45分
無料体験 2回 1回 1回 1週間 1回
レッスン予約 20分前まで可 5分前まで可 直前まで可 4時間前まで可
レッスン営業時間 24時間 24時間 5:00~25:00 24時間 24時間
対象レベル 初~上級 初~上級 中~上級 初~上級 初~上級
レッスン形式 マンツーマン マンツーマン マンツーマン マンツーマンとグループ 少人数グループとマンツーマン
講師 ネイティブを含む50カ国以上 ネイティブを含む ネイティブを含む ネイティブを含む ネイティブを含む80カ国以上
資格対応 TOEIC、TOEFL、IELTS TOEIC なし TOEIC、TOEFL TOEIC
オリジナル教材 無料 無料 無料 無料 無料
公式サイト https://www.best-teacher-inc.com/ https://www.e4e.co.jp/ https://www.bizmates.jp/ https://englishlive.ef.com/ja-jp/ https://www.vipabc.co.jp/

1. Best Teacher:英語力をバランスよく鍛える

出典:Best Teacher

Best Teacherは、ライティングとスピーキングを鍛えられるオンライン英会話です。

ライティング力を鍛えることにより、資料の読解や作成、メール業務などをスムーズにこなし、スピーキング力を底上げします。

駐在員としての生活が始まると勉強の時間がとりにくくなるので、文法や語彙力に不安がある人は、今のうちに基礎力をバランスよく磨いておきましょう。

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English for Everyoneは、発音や英語のリズム、英語脳をマンツーマンで徹底的に鍛えるオンライン英会話です。

質の高いトレーニングを反復練習することで、即戦力になるためのビジネス英語を感覚から理解し、使えるように身につけます。ネイティブ講師による正しい英語に触れたい人、リスニングとスピーキングに特化したビジネス英語を身につけたい人におすすめです。

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3. Bizmates:ビジネス特化のオンライン英会話No.1

出典:Bizmates

Bizmatesでは、ビジネスに欠かせない英語力の他、コミュニケーション能力やリーダーシップ、異文化理解、グローバルに対応できる人間性などを鍛えられます。

採用率がたった1%という厳しい条件をクリアした講師陣は、全員ビジネス経験者。マンツーマンによる濃いレッスンで即戦力を磨けるので、出発前の英語学習としてはもちろん、現地で伸び悩んだときの対策としてもおすすめです。

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4. EFイングリッシュライブ:世界最大級のオンライン英会話

EFイングリッシュライブは、世界110か国以上で海外留学や語学教育などを展開するEFが運営するオンライン英会話です。

一人ひとりに合わせた学習方法と勉強を習慣づけるシステム、モチベーションを保つ仕組みによって、初心者でも英語学習を続けられる独自のメソッドが活用されています。

レッスンごとにフィードバックが受けとれたり、オンライン教材での自習から始められるなどサポートも充実しているため、英語学習初心者にもおすすめです。

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5. vipabc:講師はすべて英語教育国際資格保持者

出典:vipabc

vipabcの講師はすべて、英語学習者に英語を教えるための教育資格(TESOL)を持っている、英語教育のプロです。

ほとんどが3年以上の講師歴、法律や金融といった専門知識に強い講師といった実力派が、80ヶ国から30,000万人以上も集まっています。

日本人によるバックアップもついているため、質の高い講師による指導を受けたい人、ネイティブの英語に触れたい人におすすめです。

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vipabc

各オンライン英会話では、無料で相談や体験レッスンが受けられるので、自分にどのような英語学習が必要かを相談してみることをおすすめします。

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独学(スマホアプリや書籍)で勉強する

英語を独学するなら、次のようなスマホアプリがおすすめです。

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スキマ時間を使えば、日本にいながらにして英語に触れる時間が長くなります。

TED:世界的偉人のスピーチを無料で聴ける

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非ネイティブのスピーカーも多く、英語のリズムや口の動かし方、イントネーション、ジェスチャーなど、リアルな英語を学べます。

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英文記事を読み、長文読解や語彙力を鍛えるアプリです。英語初心者でも理解できるよう、記事はレベルごとに分けられています。読了までの時間を計ったり自分専用の単語帳を作ったりできるため、学習の進捗を把握しやすく、モチベーションも上がりやすいです。

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スタディサプリ:初心者でもビジネス英語が身につく

基本的な挨拶から商談まで、ビジネスで必要なフレーズや文法を身につけられます。学習内容は、ネイティブによる動画講座とストーリー形式のレッスンアプリです。飛行機の中や商談先への訪問、企画会議などリアルなシチュエーションを想定しているため、実践的なビジネス英語力を学べます。

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まとめ|駐在員になるための英語力は1日にしてならず

30代 海外転職

海外の駐在に必要な英語力と、おすすめの英語学習法をお伝えしました。英語力は、決して一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねによって高まるものです。

また、「これだけ勉強すれば間違いない」というのはありません。スキマ時間に、独学あるいはプロの手を借りながら、自分にあった方法で英語学習を行いましょう。

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