30代から転職を行うためには「転職エージェント」を活用するのがおすすめです。転職エージェントを活用することで自分が仕事に何を求めているのかが明確になれば、企業とのミスマッチを防ぎ、自分のスタンスを確立できます。

また、企業と自分のミスマッチを防いだり、給与や待遇の向上といったメリットが得やすかったりするので、自分のキャリアを見直すフェーズでもある30代の方には転職エージェントを活用した転職がおすすめなのです。

この記事では「なぜ転職エージェントを使うのがよいのか」「おすすめの転職エージェントはどこか?」「転職エージェントはどう利用すればよいのか」という点を詳しく解説しているので、これから転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

1.30代の転職は転職エージェントを使うのがおすすめ

30代の転職は転職エージェントをうまく活用するのがおすすめです。その理由は、以下の3つに大別されます。

30代の転職で転職エージェントを活用すべき3つの理由

  1. 企業とのミスマッチを未然に防ぐことができる
  2. 今後のキャリアを決定づける30代の転職では「アドバイザー」の存在が非常に重要
  3. 転職エージェントを介して交渉すれば給与や待遇がアップする可能性がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1-1.企業とのミスマッチを未然に防ぐことができる

いま在籍している企業では得られないスキルや経験を求めたり、なんらかの不満を解消するために転職を志すことが一般的ではありますが、転職をする前に、まずはなぜ転職を志したのか、「その理由」と働く上で譲れないものは何か、「求める条件」を明確にする必要があります。これらを可視化することで、「こんなはずじゃなかった…」といった転職後のミスマッチを未然に防ぐことにつながります。

この記事をお読みの方の中には、自分にはあまり関係ない、そんなこと分かっているよ、とお思いの方も多くいらっしゃるかもしれません。ですが、大切だと分かっていても実際転職をしてみるとやるべきことの多さや慣れない作業に翻弄され、案外抑えなければならないポイントを抑えられずに、実に多くの転職経験者が「転職後に失敗した…」と感じていることが分かりました。

では、実際にどのくらいの人が転職後に失敗した…と感じているのか、転職に関する一つの調査結果を元に解説していきたいと思います。株式会社リブセンスが転職先に勤務してから2年以内の人を対象に行った「直近の転職の満足度調査」です。

※引用元:株式会社リブセンス|転職会議レポートより

転職は成功した、と感じている人が約7割強いる一方で、約3割弱の方が転職を失敗したと感じています。

この数だけを見ると、「転職に成功した人の割合が圧倒的に多いじゃないか…」そうお考えになる方が多いかもしれません。そのため、3割という結果をもう少し多角的な角度で見ると、実に4人に一人の方が「理想と現実に大きな乖離がある」ことが分かりました。

では、この乖離をどのように埋めるのか。解決手段の一つとして、転職エージェントの活用は非常に有効だと言えます。

転職エージェントを賢く利用することで、

  • 忙しい日々の中でも、必要な情報を委託して収集することができる
  • 転職のプロがサポートすることで、転職先企業の「本音と建前」を見分けることができる
  • 自身の要望を加味した上で、適切な企業選定をしてくれる

などの利点があります。

業界・企業分析から会社の選定、履歴書の作成や面接準備など、転職活動一つをとってもやるべきことは山のようにあります。ましてや転職活動は働きながら進める方がほとんどかと思いますので、これら全てを一人で行うよりも転職のプロの手を借りて手分けをしながら転職活動を進めると良いでしょう。

1-2.今後のキャリアを決定づける30代の転職では「アドバイザー」の存在が非常に重要

先ほど紹介したように、30代という年代は自分のキャリアを見直す重要な時期でもあります。20代で積み上げてきた経験を活かしつつ、管理職やマネジメントを行う立場としての業務も増えてくるのが30代なので、「どの企業で働くか」「どんな業務に従事するか」でその後の40代、50代の方向性が定まっていきますし、退職後の人生にも大きな影響を及ぼします。

その上で、重要なのは社会的なステータスや年収だけではなく「自分が仕事を通して何を得られれば満足なのか」という点です。そこがはっきりしないまま転職活動に臨んだとしても、満足の行く転職はできません。せっかく転職が上手くいっても、企業の風土や労働環境が肌に合わず、またすぐに転職を考えてしまう可能性も考えられます。

そうならないために、企業や業界と、求職者であるあなたをつなぐ「アドバイザー」の存在が必要不可欠です。あなたの希望をしっかりとヒアリングした上で、理想の人生をデザインするために親身に相談に乗ってくれる相手が必要でしょう。以下の図表を見てみると、転職を志した方のうち9割以上が誰かに転職について相談していることが分かります。

※引用元:株式会社マイナビ│転職動向調査2018より

さらに細かく見てみると、実に6割以上の方が相談相手として家族や親族を選んでいます。次いで職場以外の友人・知人にも相談する方が3割以上、前職の職場の関係者にも3割弱の方が相談していることが分かりました。この情報から読み取れることは、転職というセンシティブな問題については「自分をよく理解している人」に相談する傾向にある、ということです。そしてそれは多くの場合良い結果をもたらします。図表の右側のデータを見てください。

「相談をして良かった相手」として最も回答数が多かったのは「家族・親族」で、次に「職場以外の友人・知人」、「前職の職場の関係者」が続きます。あなたの人柄を理解している方に相談することで「あなたにはこれが向いていると思う」というアドバイスを受けられるので「自分が何を得れば満足するのか」という点について、他者からの意見を受けて客観的に再考できるのでしょう。

あなた個人の興味、関心については家族や親族、友人、知人に勝る相談相手はいません。では「どの業界に行こうか」「どんな企業で働こうか」という悩みに直面したときに、具体的なアドバイスを得るためにはどうすればよいでしょうか。家族や親族、友人、知人は「あなたについての有識者」ではありますが、業界や企業についての有識者ではありませんので、ぼんやりとしたアドバイスしか返ってこない、という可能性も考えられます。

そこで注目してほしいのが「転職エージェント・人材紹介会社」です。業界や企業の情報に精通しており、あなたの興味、関心とマッチングする企業を提案してくれるアドバイザーは他にいません。

さらに、これからのキャリアを考えたときに「企業の中でどんなポジションを臨むのか」という具体的な条件面でのすり合わせも重要です。転職エージェントを活用すれば、業界や企業、ポジションなども含めて、あなたにとって最善の選択肢を提案してくれます。

まずは家族や親族といった相談しやすく、あなたのことをよく知っている方と一緒に「自分は何がしたいのか」を明確にしましょう。その上で、見つかった自分の方向性とビジネス上のキャリアを紐付けるために転職エージェントを活用する、という流れが踏めると、満足の行く転職が果たせるのです。

1-3.転職エージェントを介して交渉すれば給与や待遇がアップする可能性がある

転職エージェントは求人を紹介するだけではなく、求職者の臨む条件を満たせるよう相手企業との折衝も担当します。

「自分で直接年収アップの打診を行うのは難しい」という方でも、転職エージェントが間に入って交渉を行ってくれるので、転職エージェントを活用するメリットの1つと言えるでしょう。

下の図は転職後に生じた変化をグラフで表したものです。年収に着目してみてみると、「年収が上がった」と返答している方の割合が4割程度であるのに対し、「年収が下がった」と答えている方の割合は3割程度となっており、転職後に年収が上がるか否かはまちまちであることが分かります。

※引用元:株式会社マイナビ│転職動向調査2018より

ただ、30代の男性に限って見てみると、「年収が上がった」転職者は49%存在し、「年収が下がった」転職者は22.4%に留まっているのです。このことから、30代の転職は他の年代での転職に比べても年収が上がりやすいことが伺えます。

年収の変動要因としては、入社後に配属されるポジションや年齢、職務内容によるところが大きいですが、もっと重要なのは「企業が求めている人材」と「求職者が企業に提供できる価値」のマッチングです。

転職者を迎え入れようと考えている企業は、新卒採用とは異なり、自社に必要な人材を明確に定義しています。求職者側、つまりあなたが「私は御社の条件を満たしており、しっかりと価値を提供します」というアピールを成功させることで、企業から見たあなたの評価や価値は高まるのです。評価によって年収やポジションが変動する、という点は新卒採用と中途採用の大きな違いでしょう。

これらを踏まえて、転職エージェントを活用するメリットを考えてみましょう。転職エージェントは求職者であるあなたの持つ価値やこれまでのキャリア、スキルを通して「どのような人材か」という点を把握します。そして、求人を出している企業が「どんな人材を欲しているのか」という点についても把握しているので、両者をうまくマッチングさせられます。

つまり、企業側から見たときに、自社が求める人材が紹介されやすいのは転職エージェント経由であり、人材の強みや特徴を把握している転職エージェントが「こういう人材なのでこれくらいの年収を希望します」と条件面の希望を伝えることで、企業側もその条件を受け入れやすくなるのです。

このように、自分と企業のミスマッチ解消や、転職を成功させるための「アドバイザー」の存在、年収アップなどのメリットがあるので、30代の転職では転職エージェントを利用するのがおすすめと言えます。

2.【年代やキャリア別】おすすめの転職エージェント

ここからは、年代やキャリア別におすすめの転職エージェントを紹介していきます。今回紹介する転職エージェントは以下の通りです。

  • リクルートエージェント
  • DODA
  • キャリアパーク
  • パソナキャリア
  • type転職エージェント
  • ビズリーチ
  • JACリクルートメント

上記で挙げたように、転職エージェントは数多く存在しますが、それぞれに得意な分野、年代が存在するので、自分の描くキャリアに合わせて転職エージェントを選ぶと良いでしょう。

ただ、なるべく応募先の企業は増やしたほうが転職の成功率は高まるので、一社だけではなく複数のエージェントに登録しておくのがポイントです。エージェントが求人をピックアップしてくれるのを待って、提案された求人の中から精査していくことで魅力的な求人と出会いやすくなります。

2-1.30代全ての方におすすめ

30代で転職を考えている全ての方におすすめの転職サービスは以下の2つです。

  • リクルートエージェント
  • DODA

これらは転職エージェントの中でも最大級の規模を誇るサービスなので、豊富な案件数が魅力です。初めて転職をする方や、転職エージェントを初めて利用する方は、ひとまず両方に登録しておくことをおすすめします。ここからは、それぞれのエージェントの特徴を詳しく見ていきましょう。

リクルートエージェント

国内最大手の人材紹介会社、リクルートが展開している転職エージェントサービスが「リクルートエージェント」。アドバイザーとの面談から、選考突破のための提出書類の添削、業界情報の提供など、充実した転職サポートが魅力です。

それだけではなく、業界内でも最大級の求人数を誇り、非公開求人(検索からはたどり着けない、公開されていない求人)の数は20万件にも上ります。様々な業種・職種の求人を扱えるのが大手の転職エージェントの強みであり「自分に向いている仕事が分からなくなった」「新たなキャリアを積みたいけれど、自分の適性が分からない」という求職者にとっては可能性が大きく広がるので、ぜひ活用することをおすすめします。

▼リクルートエージェントの登録はこちら
リクルートエージェント

DODA

出典:DODA

DODAは人材紹介最大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントサービスです。キャリアが浅い方向けの案件や海外勤務、ハイキャリア向けの求人案件まで幅広く扱っているため、転職を志望する30代の方全般におすすめの転職エージェントとなっています。

丁寧なヒアリング添削サービスに加えて、全国各地の求人情報を網羅しているのが嬉しいポイントです。業種・職種も幅広く扱っているので、これから新たなキャリアを切り拓いて行きたい方や、さらにキャリアアップを目指したい方にもおすすめの転職エージェントと言えます。

まずは先ほど紹介したリクルートエージェントとDODAに登録して、求人の内容や質のイメージをつけておきましょう。

▼DODAの登録はこちら
DODA

2-2.30代前半で転職をしようとお考えの方におすすめ

ここからは、30代前半の方に特におすすめの転職エージェントを紹介します。

  • キャリアパーク
  • パソナキャリア

それぞれの転職エージェントの特徴を詳しく見ていきましょう。

キャリアパーク

キャリアパークは東証一部上場企業のポート株式会社が運営している転職エージェントサービスです。入念なヒアリングに加えて、ESや面接、自己分析対策までワンストップで対応してくれるので、求職者向けのサポートが充実しているのが大きな魅力と言えます。

初めて転職活動を行う方や、自分がこれから何をしたいのか分からない方、キャリアが浅い方に対しても親切に転職サポートを行ってくれるため、「30代前半で初めて転職を行う」という方に最もおすすめしたい転職エージェントです。

以下のリンクから登録できるので、ぜひ一度転職エージェントのアドバイザーとお話してみましょう。

▼キャリアパークの登録はこちら
キャリアパーク

パソナキャリア

パソナキャリアは、東証一部上場企業の株式会社パソナが提供している転職エージェントサービスです。業界大手なので求人数の多さに目が行きがちですが、パソナキャリアの魅力はキャリアアドバイザーの質の高さにあります。

扱う分野が多岐にわたる転職エージェントの多くは、業界ごとに専門のキャリアアドバイザーが配属されていることが多いですが、中には専門分野に対する知識や経験が不足しているため、求職者のほうが業界に対して理解を持っていることも少なくありません。しかし、それでは本質的な転職支援が行えないので、転職エージェントを選ぶ際には「アドバイザーの持つ知識や経験」が1つのカギとなります。

パソナキャリアは各専門分野に特化したキャリアアドバイザーを配置しているので、アドバイザーが持つ、業界に対する深い知識と経験を活かした専門的なサポートを受けられるのがメリットです。

「行きたい分野がある程度定まっているけれど、自分の市場価値が分からない」「どのようなスキルがあれば望む待遇で働けるのか知りたい」という30代前半の求職者の方にぜひ活用していただきたい転職エージェントサービスです。

▼パソナキャリアの登録はこちら
パソナキャリア

2-3.30代後半で転職をしようとお考えの方におすすめ

ここからは、30代後半で転職をしようと考えている方におすすめの転職エージェントを紹介します。

  • type転職エージェント

30代後半の方にはtype転職エージェントがおすすめです。その理由やtype転職エージェントの特徴を詳しく見ていきましょう。

type転職エージェント

type転職エージェントは、東証一部上場企業の株式会社キャリアデザインセンターが運営している転職エージェントサービスです。

一都三県の求人に強く、職種としてはITエンジニアや営業職・企画職・ものづくり(メーカー)の求人・転職案件が多いです。各領域に特化したあなた専任のキャリアアドバイザーが最適なキャリアを提案します。

丁寧なヒアリングを通して、転職エージェントだからこそできる「納得感のある転職」の実現を大切にしている人材紹介会社です。技術面のサポートだけでなく、精神面でのサポートにも力を入れているので、今後のキャリアを本気で考えたい30代後半の方におすすめの転職エージェントと言えます。

▼type転職エージェントの登録はこちら
type転職エージェント

2-4.年収500万以上を狙うエグゼクティブ転職をお考えの方におすすめ

ここからは年収500万円以上の求人やエグゼクティブ職への転職を目指す30代の方向けの転職エージェントサービスを紹介します。

  • ビズリーチ
  • JACリクルートメント

上記の2社は高年収やエグゼクティブ転職をお考えの方におすすめの転職エージェントです。それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

ビズリーチ

株式会社ビズリーチが運営している転職エージェントサービス、ビズリーチ。ハイクラス求人に特化しているため、転職を通して高収入やキャリアアップを目指している方におすすめの転職エージェントです。

扱う求人の1/3が年収1000万円以上ということからも分かる通り、ハイキャリアの求人に特化しているため、キャリアが浅い方にはあまりおすすめできません。

ビズリーチでは、キャリアアドバイザーではなく「ヘッドハンター」があなたの転職をサポートし、企業やヘッドハンターがあなたに直接スカウトを送ることで効率的に良い案件に巡り合えます。

海外勤務の求人も多数取り揃えているので、これからさらにハイキャリアの職種に挑みたい方にはぜひ活用していただきたい転職エージェントです。

▼ビズリーチの登録はこちら
BIZREACH

JACリクルートメント

株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営するJACリクルートメントもハイキャリア向けの求人を中心に扱っている転職エージェントサービスです。

これまでのスキルや経験を活かしてさらにステップアップしていきたい方におすすめの転職エージェントで、管理職や経営幹部レベルの求人を扱う「JACエグゼクティブ」、ミドルクラスの管理職求人を扱う「JACリクルートメント」、外資系企業や海外勤務系の求人を扱う「JACインターナショナル」の3つのサービスを軸に、多様なキャリアの実現に向けて転職サポートに取り組んでいます。

求人をただ紹介するのではなく、競合他社の求人と比較して「どんな人材を求めているのか」という戦略的な提案に加えて、社内全体や部、課、チームの雰囲気も踏まえて情報を提供してくれるので、ミスマッチを防ぎつつハイキャリアの求人に巡り合うことができます。

転職を通してキャリアアップと働きやすい環境の両方を手に入れたい方にぜひ活用していただきたい転職エージェントです。

▼JACリクルートメントの登録はこちら
JACリクルートメント

3.転職エージェントでの転職を成功させるためにやっておきたい4つのこと

転職エージェントでの転職を成功させるためには、いくつか事前に準備しておくべきポイントがいくつか存在します。ここからは、転職エージェントを効率的に活用して理想の転職を実現するために必要なステップをご紹介します。

3-1.自己分析を入念に行う

転職を考えたタイミングで取り組んでいただきたいのが「自己分析」です。新卒採用の時に取り組んだ方も多いと思いますが、企業で10年ほど勤めてみた今、改めて自己分析を行うことで当時とは違う自分の姿が見えてくるのではないでしょうか。

転職エージェントとの対話や提供される自己分析シートを活用して自己分析に取り組む方法だけでなく、自分で自己分析を行う方法も存在します。おすすめは「じぶん年表」を作ってみることです。

まず、白紙に横の線を一本引いて、0歳から今の年齢まで、1年ごとに区切りを入れていきます。そして、それぞれの年齢で起こった印象的な出来事を思いつく限り羅列していきましょう。

さらに、それぞれのイベントを通して自分がどんな感情になったのか、覚えている内容を全て記載してきます。この作業を通して、改めて「自分がどんな出来事でどんな感情を抱くのか」が見えてくると、「自分が何に喜怒哀楽を感じるのか」が分かります。ぼんやりとしていた自分の興味関心の幅が明確に見えてくるので、自分で行う自己分析としてはおすすめの方法です。

3-2.仕事を通して到達したいゴールを明確にする

自己分析が完了したら、自分がどんなゴールにたどり着きたいのかを明確にしましょう。「ゴール」という言葉は非常に曖昧なので、ここでは「仕事におけるゴール」に絞って考えてみます。

年収や役職、勤務地などの条件面に加えて、やりがいや成し遂げたいことなど、精神的な充足も含めて「自分が満足する働き方」をイメージしていきましょう。そこから逆算して、どんな職場や職務内容であれば自分は満足して働けるのか、という点に落とし込んでいくと、転職先を選ぶ際の指針が生まれます。

その指針に沿って転職先を選んでいけば、自分の能力や適性にマッチした魅力的な転職先と出会えるでしょう。

3-3.ゴールにたどり着くために必要な条件を数値化する

ゴールが明らかになったら、次に「そのゴールを実現するために必要な条件は何か」を考えていきます。例えば「年収1000万円以上で海外勤務、やりがいを感じていられる仕事に就きたい」というゴールを設定したら、転職先の企業ではは「月収80〜90万円以上」「海外展開している日本企業もしくは外資系企業」「自分がやりがいを感じられる職務内容」という条件をクリアしていなければなりません。

今すぐにこの条件が達成できなかったとしても、この条件を「いつまでに満たせるようにするか」というスケジュールを立ててみると、今回の転職で意識すべき方向性がクリアに見えてきます。

3-4.自分の市場価値と転職先が求める条件をすり合わせる

ざっくりとした方向性が見えたら、現在の自分の市場価値を出来る限り数値化してみるのがおすすめです。人には様々な能力が備わっているので、今の職場の年収や立場があなたの市場価値である、と一概には言い切れません。客観的にあなたの市場価値を判断するためには多くの求職者と転職事例を見てきた転職エージェントに質問してみるのが一番です。

また、先述したように転職先が求める条件によっても年収や役職は変動します。例えば今の職場で年収が400万円程度であったとしても、「豊富な現場経験を持つマネージャーが欲しい」というニーズを持った企業からマネジメント力を評価されて、さらに高い年収が提示される事例も少なくありません。

例えば、DODAが公表している年収アップの事例には以下のようなものも存在します。

転職前の年収は420万円、希望年収は500万円、そして、A社からの提示年収金額は600万円!思いがけない金額にうれしい驚きでした。思わぬ年収アップを果たすことができたのですが、この結果に甘んじることなく、さらなるステップアップをはかって行きたいと思います。

この方は市場拡大中の外資系製薬会社の求人に応募し、180万円の年収アップを実現しています。転職市場ではこういった事例も少なくないため、企業のニーズと自分が提供できるものをうまくマッチングさせることで、希望条件やそれ以上の待遇で転職を実現できるでしょう。

※参考元:DODA転職事例より

4.転職エージェントを利用した転職の進め方

ここからは、転職エージェントを活用して転職をすすめるための具体的なステップについて紹介します。まず、転職エージェントに登録する時期についてですが、2月と11月が最も求人数の多い時期なので、2月または11月手前に登録するのがおすすめです。

※引用元:転職の時期は何月がベストか|時期よりも重要なキャリア設計の方法より

企業側からすると、2月や11月に採用にかける余力が生まれてくるので「2月や11月のタイミングで採用に踏み切りたい」という事情が存在します。他にもいくつか理由は存在するので、転職に向いている時期を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

参考記事:転職の時期は何月がベストか|時期よりも重要なキャリア設計の方法

転職エージェントに登録したあとのステップを紹介すると、以下の5つの手順に分けられます。

4-1.転職で叶えたいゴールを明確にして、転職エージェントに条件を提示する

先ほど紹介したとおりに希望条件を明確にしたら、その条件を転職エージェントとの面談時に提示し、細かな要望のすり合わせを行いましょう。

転職エージェントが条件に見合った案件を探して、あなたに提案してくれるのを待ちます。

4-2.他のエージェントに登録しつつ求人に応募する

エージェントからの提案を待っている間に、転職活動の効率を高めるためにも、複数の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。

まずは大手のリクルートエージェントDODAの2社に登録して、ざっくりと転職市場の雰囲気を掴んだり、求人の相場を把握しましょう。納得できる案件を見つけたい場合は、先ほど紹介したように特定の年代や求人内容に特化した転職エージェントに登録するのがおすすめです。

エージェントから求人の提案を受け取ったら、魅力的な企業にどんどん応募していきます。また、資料だけでは伝わらない細かな情報が知りたい場合は、その都度エージェントに確認してみるようにしましょう。

JACリクルートメントのように他の求人とどう違うのか、社内の雰囲気はどうか、といった点も含めて提案してくれるエージェントも存在するので、求人内容を詳しく知りたい方はJACリクルートメントにも登録しておくことをおすすめします。

4-3.エージェントからのサポートを受けながら選考を進める

エージェントに応募の意思を伝えたら、まずはエージェント内の書類選考をクリアしなければなりません。職務経歴書やESをもとに判断されますので、社内選考を通過するためにも提出書類はしっかりと作り込んでおくことをおすすめします。

職務経歴書やESの作成が苦手な方は、転職エージェントの添削サポートを活用したり、担当者に相談したりして書類のクオリティを高めていきましょう。

4-4.企業との面接を通過して合格する

書類選考が通過したら、いよいよ応募した企業との面接に移ります。自己紹介や志望動機といった新卒採用と同じような質問も行われますが、中途採用の面接では「職務経歴に関する質問」が非常に重要です。自分がどんな仕事に取り組んで、そこでどんな結果を出してきたのか、踏み込んで質問されても答えられるような準備が必要です。

また、成功した内容を話すだけでなく、「なぜ成功できたのか」「なぜ失敗したのか」という分析も含めて回答できれば、あなたの経歴に信用度が生まれます。

他にも、「なぜ転職しようと思ったのか」という質問はほぼ必ず聞かれますが、すでに上で解説したように、自分が仕事を通してどんなゴールを得たいと考えているのかが明確になっていれば、熱意と誠意を持って返答できるでしょう。

加えて、マネジメント職への応募だった場合は「マネジメントの経験はありますか?」といった直接的な質問や、「この先当業界はどうなっていくと思いますか?」というような、その先のキャリアまで見据えた質問が来ることも考えられます。

どんな質問にも答えられるよう、あらかじめ転職エージェントと入念に面接対策を行っておきましょう。

4-5.条件面の最終調整を行い、入社準備(引っ越しや退職準備など)

面接を突破したら、細かな条件面のすり合わせを行います。こちらが提示する希望年収や役職と、企業が提示する年収や役職に相違がある場合は、転職エージェントを通して交渉に移りましょう。

また、転職が決まった段階で上司に退職の意向を伝えて、引き継ぎ業務に移ります。転職と退職の準備を並行で行いながら引っ越しの手続きも進めなければならないので忙しくなりますが、引越し先の物件の確保や引き継ぎ業務といった「早めに準備できること」は事前に済ませておくと、慌てずに転職活動に集中できるでしょう。

5.転職エージェントで仕事が決まらなかった時に考えたいこと

転職エージェントを通して転職活動をしても、魅力的な求人に出会えなかったり、選考を通らなかったりする場合があります。

リクルートワークス研究所は、転職を4つのタイプに分けて成功と失敗の要因について分析を行いました。

内容を要約すると、日本の企業は「役割が曖昧」かつ「専門性が低い」業務が多く、その結果、転職後の満足度に好影響を及ぼすのは「職務の内容」に加えて「職場の上司や部下との人間関係」である、と述べています。転職後にミスマッチで離職してしまう可能性を減らすためには、事前に職場の雰囲気や人間関係を把握できるJACリクルートメントを活用したり、転職エージェントに雰囲気や企業風土を詳しく質問するのがよいでしょう。

※参考元:リクルートワークス研究所│変容する労働市場下での転職より

また、選考に落ちてしまったり、転職活動そのものが上手くいかなかったりする場合は、いま一度自分のスキルセットや志望動機を見直してみるのが大切です。

例えば、あなたがAという転職エージェントに登録しているとして、Aから紹介されたB社という企業の求人に応募したと考えてみます。B社の求人は人気が高く、Aを通して他に3人の応募者がいた場合、まず転職エージェントAの中で社内選考が行われます。転職エージェントAの中で選考を通った方だけがB社へ応募できるので、求職者からみれば倍率の高い「社内選考」に加えて「B社の選考」も勝ち抜かなければならないのです。

このことからも分かる通り、魅力的なスキルセットと熱量のある志望動機がなければ2つの選考は突破できず、思い通りの転職が叶わない可能性があります。何度も社内選考で落ちてしまう場合は、エージェントに「なにが不足しているんでしょうか?」と尋ねてみたり、別のエージェントを活用してみたりといった対策が必要になる<でしょう。

そういった意味でも、複数の転職エージェントに登録しておくことが転職を成功させる秘訣と言えます。

6.まとめ|30代での転職成功の秘訣は転職エージェントを活用しよう

30代での転職を成功させるためには、転職エージェントの仕組みを理解してうまく活用することが大切です。自分は仕事を通してどんなゴールを求めているのか、それが実現されるためにはどんな職場でどんな仕事をすればよいのかが明確になれば、自ずと魅力的なESや職務経歴書が作れるようになります。

この記事を参考に自己分析や転職エージェント選びを進めて、これからのキャリアを明確にデザインしてみましょう。

Test
「転職35歳限界説」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。読んで字のごとく、転職は35歳までが限界とされ、35歳を超えると転職の難度が急激に上昇することを表しています。